いくらかかる?イタチ駆除の費用内訳|追い出し・封鎖・消毒・保証の相場

イタチ駆除の費用は「追い出し」「封鎖」「清掃・消毒・脱臭」「付帯(断熱材交換・殺虫)」「保証・点検」の合算で決まる。相場感をつかむには、まず家の規模と侵入口の数、足場の要否を押さえるのが早い。追い出しは強光・一方向ゲート・短期忌避の組み合わせで、点検調査を含めて三〜八万円程度が中心帯。費用差は“出し切り確認の夜間監視”や赤外線カメラの有無で生じる。封鎖は最もブレが大きく、ステンレス金網(六〜九ミリ目)やパンチングメタルをビス固定+防鼠パテで仕上げるのが標準で、換気口や配管まわりなど小開口の単価は一か所数千〜一万五千円、軒天補修や戸袋裏、屋根取り合いなど手間の大きい部位は一か所二〜五万円が目安、全周封鎖で八〜二十五万円に収まるケースが多い。二階や急勾配で足場が必要な場合は別途十〜二十五万円前後が乗る。清掃・消毒・脱臭は糞尿の撤去、洗浄、消毒剤の接触時間確保、木部への防臭シーラー塗布まで行うかで幅が出て三〜八万円が標準、広範囲汚損の断熱材は部分交換で三〜十五万円、全面入れ替えでは二十〜六十万円に達することもある。ノミ・ダニ対策はHEPA掃除機と薬剤処理を併用して一〜三万円程度、居室広めやペット同居で上振れしやすい。保証は一年〜五年が一般的で、十年表記は“全周封鎖完了・定期点検前提・自然災害除外”など条件付きが多い。再発時の出張費や点検費が無料かどうかは会社で差が出るため、保証書の文言を見積段階で確認しておく。総額イメージとして、平屋または小規模で侵入口が少ない事例は十五〜二十五万円、二階建て三十坪前後で侵入口が七か所、足場あり・消毒込みなら三十五〜五十万円、断熱材の大規模交換まで踏み込むと六十万円超も珍しくない。見積の読み方は「数量」と「仕様」を固定するのがコツで、封鎖箇所の個数と位置を写真付きで明記、材料はステンレスの目開きと板厚、固定ピッチ、端部折り返しの有無、雨仕舞いを妨げない納まりを文章化してもらう。作業工程は追い出し→最終確認→日中の恒久封鎖→清掃消毒→防臭シーラー→再侵入監視を一連で提示させ、どこまでを基本費、どこからが追加かの境界をはっきりさせる。追加費用の火種は足場・高所作業・屋根材の一時撤去・夜間作業・駐車困難エリア・広域の断熱交換なので、発生条件と単価を先に書面化しておく。逆に費用を抑える打ち手は、写真と動線(足跡・糞の分布)で侵入口を絞り込み“効く点”から封鎖すること、外周の登攀ルート(樹木・物置・配線)を事前に整理して施工時間を短縮すること、相見積もりを同条件フォーマットで取り寄せて“抜け・ダブり”を排除することに尽きる。違法な捕獲や粘着シート、煙幕は法令と安全の問題があるため避け、DIYは清掃や軽微な仮封鎖にとどめるのが現実的。最終的な判断は、金額だけでなく再発保証の運用実績、封鎖写真の提示、薬剤の安全性、工程の一気通貫性を並べて選ぶと、費用と効果のバランスが取りやすい。

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カテゴリー: 生活

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